うちわの歴史
うちわは古くから利用されていました
うちわは古くから利用されていました うちわは古くは木、鳥や獣の毛、蒲葵や植物の葉になど、あおぐためよりはらう、かざすためのもので、縁起、祈願、軍配、行司、儀式、信仰、威儀、占い、病魔などを払う魔除けの意味もありました。

その後、形や材質は時代によって変わり、室町時代末、扇の部分がへたらない構造として、竹骨と紙を素材とする現在のかたちとなりました。

江戸時代にはいると一般に普及し、町民たちの文化が花開くとともに涼や炊事、装いや流行、蛍や虫追いなどの生活の道具として利用されました。

有名な産地として、四国の丸亀、近畿地方の奈良・京都、関東地方の江戸があります。

特に貞享年間(1684年~1688年)から元禄年間(1688年~1704年)にかけて江戸の女性の間ではうちわを手にすることが流行しました。

当時のうちわは扇面に浮世絵や役者絵が描かれ、網代で作った網代うちわ、絹を張った絹うちわなどの他に、柿しぶを塗った渋うちわは、台所で火を起こすのに使われ、庶民にも広く使われる道具となりました。
時代と共にうちわの使い方は大きく変わっていった
時代と共にうちわの使い方は大きく変わっていった
明治時代には、美しい絵柄の団扇は外国人に人気があり、海外に多く輸出されました。商家の配布用としての目的に、生産量も急増しました。

表面には様々な広告、裏面に名入れをして、広告媒体として利用されました。

その後、戦時中は生産量が減りましたが、戦後は徐々に回復し、昭和30年代には人気アイドルの姿が扇部に描かれるようになりました。

そして、昭和40年代になると、プラスチックを使った団扇が登場し、普及していきました。

しかし、その後はエアコンや扇風機にの登場で、道具として使われることが少なくなりました。

最近では夏場を中心に涼をとる生活の道具、花火大会など日本の風情を楽しむおしゃれの小道具、キャンプ道具、広告媒体として利用されています。
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