毎週のようにインフルエンザの患者数が増え、過去最多記録を更新しています。
しかし、このような状況でもマスクを着用することを禁止されている人たちがいます。今回はマスクの大切さと着用できない仕事環境についてお話していきます。

インフルエンザの患者数が過去最多となり、注意喚起がされています。

連日ニュースで取り上げられている甲斐もあって、電車でも徒歩でもマスクをしている人を多く見かけますね。風邪やインフルエンザの感染を防ぐためにこの時期マスクは大変重要なものとなっています。

しかし、飲食店やコンビニ、美容院など、サービス業に携わるスタッフの中でマスクをしている方はあまり見かけません。

身体が強い、風邪など引いていない……もちろんそんな方ばかりではなく、体調の悪そうな方や苦しそうな咳を繰り返される方もいらっしゃいます。
しかし、それでもマスクをせずに咳を我慢して業務をこなしている姿は一利用者としてとても心配になりますね。

なぜマスクを着用できないのでしょうか。
原因はマスクをしたくてもさせてもらえない環境にあります。

悲しいことにマスクを着けて接客をしていると「マスクをして接客をするなど何たることか」といった旨のクレームが入ってしまうそうです。

そして、クレームが入ってしまうとイメージダウンを防ぐために会社でマスクの着用を禁止されてしまい、働く方々はパンデミックの一端を無理やり担わされてしまいます。

「表情が見えないから不安」「体調管理も仕事のうち」等の理由でのクレームが多くを占めるようですが、個人的にはインフルエンザや風邪のウイルスに感染した上で咳込みながら何の備えもなく接客をさせられている方が考え物のように思えます。

表情が見えない程度のことで一生懸命に働く人がつらい思いをするのは利用者としても心苦しく思いますよね。

私自身も学生時代のアルバイト先だったイタリアンレストランではマスクを着用できなかったために、一人のスタッフのインフルエンザがオーナーや私を含めた他のスタッフにうつってしまい、店を開けられなくなった経験があります。

クリスマスシーズンを過ぎていたのが不幸中の幸いでしたが、この事件以降はマスクの着用は自由となりました。

マスクは飛沫によるウイルスの拡散を防いで「感染しない」「感染させない」という役割を果たしてくれる上に、アレルギー物質を吸い込む量を減らしたり、喉の乾燥を防ぐといった役割を持っています。

働く方々がマスクを着用できないということは不特定多数の利用客からの飛沫感染も防ぎようがなく、常に感染の危険に晒されていると言えます。

利用者のみでなく、そこで働く方もマスクを着けることができれば「感染しない」「感染させない」という相互的な予防効果が期待できるでしょう。

マスクは一袋にまとめて入ったものを購入する方も多いですが、最近では個包装での販売や街頭での配布も目にします。持ち運びに適しているので出先での使用や人に渡すのに便利です。

インフルエンザが猛威を振るう中だからこそ、症状が辛そうな人にはマスクを渡して「お大事に」と言える人になりたいですね。