2015年11月にトルコ軍機が領空侵犯を理由にロシア 軍機を撃墜したというニュースにご記憶がありますでしょう か。

トルコとの国境に近いシリアのラタキア付近に墜落し、パイロットが死亡しました。

これをめぐって両国が対立トルコ軍は、ロシア機がトルコ領空に侵入したと表明。
ロシアのプーチン大統領は領空侵犯を否認、逆にトルコ軍機がシリア領空を侵犯したと主張。この事件を契機にロシアとトルコの関係が悪化する事となり、これにより観光客収入はもとより工業品、農産物輸出が激減していきました。

転機が訪れたのは2016年後半にロシアとのトルコストリーム天然ガスパイプライン·プロジェクトの合意で、157億5000万立方メートルの容量を持つ2本のパイプラインの建設に合意した事です。

最初のパイプラインはトルコへ、2本目のバイプラインはヨーロッパヘ天然ガスを送る為です。
現在一本月のパイプライン工事は順調に進んでおり、これにより2017年5月のロシアからトルコへの観光は前年同月比で5.8倍増となり、7月には全体で18.1%増加。関係悪化前の2015年水準まで観光客がV字回復した。またロシア向け自動車輸出や規制解除となった農産物が大幅に増加しました。

最近、アメリカはトルコがロシア関係を強めたことが面白くないようで、トルコいじめをたまにしているようです。

直近では2018年1月~5月までの期間にトルコからロシアへの輸出額は昨年同期間と比べなんと61.4%増加、14億884万4000ドル(日本円で約154 3億1000万円)に達しています。以外にも輸出で最も多かったのは生鮮野菜と果物。2億6362万8000ドル(日本円で約288億7500万円)、次に自動車産業で1億9589万9000ドル(日本円で約214億5700万 円)でした。

その他を合計した輸出額は1億ドルを超え非常に伸びています。
トルコといえば自動車輸出というイメージがありますが、野菜&果物の輸出もかなり多いですね。 因みに日本へシイタケも輸出しているとの事です。

起死回生のバ イプライン事業さまさまですね。今後も観光貿易ではロシアとの関係は強まっていきそうです。