一年前、日経トレンディの2017年ヒット予測2位として“魅 せるミールキッド「Tasty”Table」がランクインしました。

 

一年前、日経トレンディの2017年ヒット予測2位として“魅 せるミールキッド「Tasty”Table」がランクインしました。そし て2017年は各メディアでも取り上げられたおかげか、「TastyTable」だけではなくミールキット自体が日経トレン ディ2017年ヒット商品ベスト30で堂々の4位でした。
ミールキットとはミール(食事)キット(一式)という名前の通り、レシピとそれに使う分量の材料を宅配で届けてくれる サービスです。
サービスによっては食材が既に下ごしらえされた状態で入っているので、たった10分で一品作れたりもします。レシピを考える、買い物に行き食材を選ぶ、調理の下ごしらえや計量をする、三つの時間と手間を節約してくれます。
元々生協やヨシケイなど食材宅配サービスの一環として日常使いのサービスが存在していましたが、「TastyTable」はそこに高級感という付加価値を付けたのです。
「Tasty”Table」は週末のみの宅配ですが、レシピはレストランで出てくるような高級感のあるものが多く、普段は作ら ない特別な料理を心落ち着く自宅で楽しむことが出来ます。
先日のクリスマスのような時には、特別メニューとして前菜, 温菜パスタメインのフルコースメニューも用意されています。高級感ある料理は流行語である「インスタ映え」し、そのことがヒット商品に選ばれた理由と考えられます。
ミールキットが流行っているのは日本だけではありません。 アメリカでは2012年ごろから広まり始めて、今では100社以上、その市場規模は4億ドル以上です。そんなアメリカのミールキット業界ですが、順風満帆というわけでもないようです。
アメリカの最大手ブルーエプロンによると現時点での問題点として、①1年以上のリピート率が10%以下②コストが高く利益率が低い③大手スーパーなどの参入による競争の激化、などがあるようです。
しかし将来的には50億ドル規模になるとの予測もあり、今年6月の最大手ブルーエプロンの新規株式公開や、あのアマゾンの参入など、非常に勢いがあることは間違いありません。
そして、日本では生協を始めとした食材宅配サービスが70年代から存在していますので物流網や効率化がされていることを考えると、日本市場の展望も明るいかもしれません。
食事は生きていく上では欠かせないものですが、晩婚化や共働きが増えて時間が無い現代社会では、食事や調理がストレスになっている人もいるかと思います。インスタ映えという理由はきっかけで、外食·中食·内食の隙間を埋めるミールキットに需要があったことが一番のヒットの理由ではないでしょうか。より多くの人が楽しく健康的な食生活を送れる よう、市場の更なる成長を期待しています。