意外と知らないノベルティの意味とは?語源やプレミアムとの違い

ノベルティとは企業が自社の名前などを入れて無料配布するグッズです。

配布の主な目的としては広告や宣伝に関するものが多く、セールスプロモーションの中でもレスポンスが期待できるとして人気のツールになっています。

ノベルティとは?

ノベルティとして人気を博しているグッズ内容の一部として ・マグネットシート ・うちわ ・カレンダー ・マスク ・ボールペン ・クリアファイル ・ポケットティッシュ など、その種類は多岐に渡ります。

駅前でのポケットティッシュの配布や夏のうちわの街頭配布、年末が近づいてくるとカレンダーを持って取引先へ挨拶に行くなどノベルティを手にする機会は普段の生活で意外と多いものです。

サンプル付きの広告やマグネットシートのポスティングなど、自分自身がもらおうと手を伸ばさなくてもノベルティをもらっていることもあります。

上記のような人気商材に加えて夏であれば制汗シート、冬なら使い捨てカイロといったように、季節ごとにお客様に受け取っていただきやすいものがあるのもノベルティ選びの醍醐味と言えるでしょう。

☆「ノベルティ」と「プレミアム」の違いとは プレミアムはノベルティに比べてあまり聞かないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

プレミアムとは店舗で商品を購入したときやサービスの利用を行ったときに贈られるグッズを指します。

おまけのようなイメージで、いわば購入特典のようなものです。

ノベルティとプレミアム、両者ともにお客様へグッズを配布するという点では同じです。

また、配布するものの種類もノベルティと大きく変わらないことが多いので混同されやすくなっています。

しかし、ノベルティは「広告」という位置づけであるのに対してプレミアムは「景品」という位置づけになっています。

一般的には街頭配布やポスティングなど無料で配布されるものがノベルティです。

一方プレミアムは店頭での購入のおまけや銀行口座開設などの契約成立時に贈る粗品のように、購入や契約という条件を満たした人のみに配布されるものになります。

すでに商品購入という条件が満たされていて興味を持っているという点から、自社らしさを反映するのも喜ばれるポイントとなります。

ただしプレミアムよりもノベルティという言葉の方が親しみがあるためか、あえてプレミアムではなくノベルティという言い方をもって購入特典のグッズを配布しているところも多くあります。

プレミアムとノベルティの違いは購入というプロセスを経るかどうかということですが、呼称を厳密に区別する必要はなさそうです。

”novelty”の意味は「珍しさ」?その語源を解説

実は英単語の”novelty”とは珍しさ、真新しさといった意味の名詞で、日本語のような販促品といった意味はありません。

グッズというニュアンスを含む際も安価なものや珍しいおもちゃのようなものを指すことから、本来の意味とは少し変化して定着したようです。

ノベルティの語源と思われた英語ですが、日本での名入れボールペンやカレンダーなどの販促品としての意味を持たせる場合は「promotional」などで表されます。

よく耳にするプロモーションと同じで「宣伝の~」「販売を促進する~」といった意味です。

例えば、ノベルティとして配布するペンなら「promotional pen」のようになります。

ちなみにコンビニエンスストアなどでもノベルティアイスという形でノベルティという言葉を耳にすることがあります。

こちらは無料のアイスという意味ではなく、メーカーが独自に生産した珍しさのある商品や価格を抑えた商品を指します。

皆さんもコンビニエンスストアでアイスの陳列されたケースの中に、スーパーなどではあまり見かけない一風変わった商品を見つけたことがあるのではないでしょうか。

普段ノベルティを手にすることはないと思っている方も「ノベルティ」の名前は意外と近くにあるのかもしれません。

ノベルティの歴史とこれからのノベルティに必要なこと

前述の通り、ノベルティは販売を促進するために配布するグッズです。

商業が一層盛んになった江戸時代ごろからノベルティの原形にあたるものはあったようです。

しかし現代のように紙製品を気軽にたくさん使えるというわけではなく、宣伝は販促品よりも口コミが主流でした。

そのため薬売りが薬を買った家庭に子供向けの小さなおもちゃを贈るなど、何か購入した際のおまけのような形での配布の方が比較的浸透していたようです。

前述のプレミアムとは異なり、ノベルティは自社のことを知らないお客様も広く手にする機会があるものです。

ノベルティで受けた印象がそのまま会社の第一印象になる方もいらっしゃるでしょう。

「自社のことを知ってほしい」「インパクトを残したい」と思うことは販促品を作る際に大切ですが、よくない印象を与えてしまってはせっかくのグッズも販促効果を発揮できません。

ある人気アナウンサーの方が「多くの人が見る朝の番組では好かれるより嫌われないことが重要だ」と言うように、多くの人が手にする機会のあるノベルティも同様にクリーンな印象が大切にされるのではないでしょうか。

よい第一印象を与えられるような、多くの人に開かれたノベルティが現代には求められているのかもしれません。