名入れとノベルティの違い

うちわなどに個人名や会社名を入れて配布する「名入れ」と、購買意欲を促すオリジナルの記念品のような位置づけの「ノベルティ」は一見似ていますが、実際は目的やターゲットが異なります。

どちらも宣伝やアピールに有効なアイテムですが、配布するシーンや場所に合わせて使い分ければより高い効果を期待できます。

両方のアイテムを上手に活用できるよう、名入れとノベルティの特徴や双方の違いについてまとめました。

目的や配布シーンに注目!「名入れ」と「ノベルティ」の違いを紹介

「名入れ」と「ノベルティ」はどちらも企業の宣伝やアピールに使われるアイテムですが、同じように見えて実は目的や配布シーンに明確な違いがあります。

どこがどのように違うのか、それぞれの特徴からチェックしてみましょう。

・「名入れ」は既存の製品に名前やメッセージを入れるアイテム 名入れとは、ベースとなる既製品に会社名や個人名をプリントしたアイテムのことです。

「名入れ」とは言いますが、実際には名前以外に住所や電話番号といった情報や、企業のコンセプト・メッセージなどを入れることもあり、バリエーションは多岐に亘ります。

対象となるアイテムの種類も多彩ですが、名入れアイテムはどちらかと言うと不特定多数の人に配布して社名をアピールする意味合いが強いことから、重量のある物やかさばる物は避ける傾向にあります。

そのため、カイロやうちわなど軽くて持ち運びやすい物を利用するケースが大半を占めています。

既製品にプリントするという性質上、オリジナル用品に比べてやや個性に欠けますが、実用性の高いアイテムを選べば道行く人に手にとってもらいやすいため、社名やブランドの知名度を上げたい時などに適しています。

・「ノベルティ」は販促を目的としたオリジナリティの高いアイテム ノベルティとは、主に自社の商品やサービスの購買意欲を促すために配布するアイテムのことです。

もちろん社名を入れることもありますが、メインはあくまで商品の売り出しにあるため、商品名やサービス名を前面に出す仕様となっています。

また、配布するターゲットもその商品やサービスの主要な購買層に絞ることが多いため、自社のイベント会場や展示会など、よりホットな客層が集まる場所で配るパターンが目立ちます。

そのせいか、アイテムについてもマウスパッドなど使う人を選ぶような物が多い傾向にあります。

名入れとノベルティは配布するターゲットや目的が異なる

ここまで名入れとノベルティそれぞれの特徴を説明してきましたが、両者を比較してみると明確な違いがあることがわかります。

最も大きな違いはターゲットにアイテムを配布する目的です。

名入れは社名やブランド、コンセプトなどを世間に広く知ってもらうことを主な目的としています。

一方、ノベルティは特定の商品やサービスをアピールするために、商品名をプリントして配布するパターンが大半を占めています。

目的が異なると必然的に配布するターゲットや場所にも違いが生まれ、名入れアイテムは街頭や駅前などで不特定多数の人に配布されるケースが多いのに対し、ノベルティは特定のテーマを持ったイベント会場や展示会に訪れた人をターゲットにするパターンが多く見られます。

アイテムについても不特定多数の人に渡す名入れグッズは誰もが使う無難な日用品が選ばれますが、ノベルティの場合、特定のターゲットに喜ばれやすい物をチョイスする傾向にあります。

たとえば子供向けの教育サービスをアピールしたいなら オリジナルキャラクターが描かれたカレンダーや付箋を配るなど。

その場合、手当たり次第に配っても手にとってもらえる確率は低いですが、自社のブースを訪問したり、実際にサービスを体験してくれたりした人にだけ景品として配るようにすればほぼ100%の確率で受け取ってもらえるでしょう。

名入れとノベルティはシーン別に使い分けるのがベスト!

名入れとノベルティはそれぞれ特徴が異なるため、どちらか一方を選んで利用すると言うより、シーン別に賢く使い分けるのがおすすめです。

たとえば新規に店を開店したばかりで、知名度アップや集客に力を入れたい場合は社名や店名、コンセプトなどを印字した名入れアイテムを不特定多数の人に配布するのが効果的です。

一方、発売したばかりの商品やサービスをアピールしたい場合は、それらにちなんだノベルティを主要な購買層向けに配布するのがベスト。

オリジナルのキャラクターやモデルなどをデザインに起用すれば、ノベルティ欲しさにサービスを体験してくれたり、ブースに立ち寄ったりしてくれる確率もアップします。

どちらも販促品やノベルティ専門ショップで注文できるので、両方ストックしておいて状況に応じてうまく活用してみましょう。