磁力について
磁石の歴史は意外と古い。
紀元前600年頃のギリシアにて、磁石が発見されたと言われています。
この地方で産出されていた鉱石が、マグネスという名の羊飼いが所持していた鉄で製作された杖をひきつけたことが原因でした。その後、著名なギリシアの哲学者ターレスなど、およそ2000年もの間、マグネットの力の解明を目指し様々な試みが成されましたが、静電気による引力との区別をつける事ができず、全容は不明のままでした。
ちなみに、日本では平安初期の古典に磁石に関する最古の記述があります。1600年にエリザベス女王の主治医だった、イギリス人医師ギルバートによって『磁石論』が制作されました。これで全ての磁石に関する迷信がなくなったわけではありませんが、ここで初めて、静電引力との違いが解明されるなど、近代的な光があたるきっかけになりました。科学的に磁石の力が捉えられるようになった近代以降、様々な磁石が発明されます。1825年にはイギリス人学者のウィリアム・スタージャンによって電磁石が初めて製作されます。その後、20世紀にかけて磁石研究において先端を走っていた日本で、KS鋼、フェライト磁石、MK鋼などが発明されます。


磁石の種類
天然に産出する磁石として磁鉄鉱(四酸化三鉄、Fe3O4、マグネタイト)が挙げられます。
古代からよく知られている磁石、磁鉄鉱(ないし砂鉄)として産出されていたのはこの四酸化三鉄です。
現在でも、砂浜で永久磁石を砂中にいれれば、十分に視認することができます。羅針盤の指針を磁化することなどに用いられてきましたが、非常に微弱な磁石です。
ちなみに磁気を帯びた岩石として知られる須佐高山の磁石石も、その磁気は斑れい岩中の磁鉄鉱によるものです。
20世紀に入ると、天然の磁鉄鉱に替わり実用に十分な強度を有する磁石が人工的に作られるようになってきました。


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