暦について

古代エジプトで太陽暦が始まった

古代エジプトで太陽暦が始まった 古代エジプトでは紀元前5600年頃に農業が始まったとされています。古代エジプトの農業は、主にナイル川に依存していたため、その氾濫の時期を正確に知る必要がありました。

ナイル川の毎年の増水開始の時期に注目して次の年の増水開始までの日数を数え上げ、1年が約365日であることを、既に知っていたと考えられており、これがエジプトにおける太陽暦の始まりとされています。

しかし、単純な1年=365日暦であったために、次第に季節と日付のズレが生じてきました。

そこで神官は、1年を365.25日とし、4年に1度の閏年に1日の閏日を加えた神官用の官暦を用いて年中行事を行っていました。

日本の暦

日本の暦 暦は中国から朝鮮を通って日本に伝わりました。大和朝廷は百済から暦を作るための暦法や、天文地理を学ぶために僧を招き入れ、飛鳥時代には日本で最初の暦が作られたと言われています。

当初の暦は、太陰太陽暦、太陰暦、陰暦と呼ばれる暦でした。1ヶ月を天体の月が満ち欠けする周期に合わせ、天体の月が地球をまわる周期は約29.5日ですので、30日と29日の長さの月を作って調節し、30日の月を大の月、29日の月を小の月と呼んでいました。

ところが地球が太陽のまわりをまわる周期は約365.25日なので、季節はそれによって移り変わります。大小の月の繰り返しは、しだいに暦と季節が合わなくなっていきます。そのため、2~3年に1度は閏月「うるうづき」を設けて13ヶ月ある年を作り、季節と暦を調節しました。大小の月の並び方も毎年替わりました。

暦の制定は、月の配列が変わることのない現在の太陽暦と違って非常に重要な意味をもち、朝廷やその後の江戸時代には幕府の監督のもとにありました。太陰太陽暦は、明治時代に太陽暦に改められるまで続きました。

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